出隅に鏡を貼る場合の仕上げ方法

「柱の全面」や「L型になっている壁」に鏡を取り付ける際に、角の部分はどのようにして仕上げたらいいのか疑問に思われませんか。

柱や壁の角の部分である「出隅」を施工する際、仕上げ方法によって見た目・安全性・コストが大きく変わります。

ガラスの寸法の出し方や、取り付ける際の注意点についてもまとめました。

ぜひ参考にしていただけると幸いです。

柱や出隅に鏡を取り付ける場合の4パターン

鏡の柱や壁の出隅を仕上げる4パターンの仕上げ方法

鏡の柱や壁の出隅を仕上げる際の基本となるパターンは4つです。

・カチマケでの取り付け
・トメ加工で合わせる
・コーナーエッジの取り付け
・ミラーエッジの取り付け

金具を使わない場合

  • カチマケで取り付け
  • トメ加工で合わせる

金具を使う場合

  • コーナーエッジの取り付け
  • ミラーエッジの取り付け

と大まかに分けることもできます。

それぞれの仕上げ方法とミラー寸法の出し方について、詳しく解説します。

おすすめの仕上げ方法を見た目・安全性・コストで比較

まず、仕上げ方法を「見た目」「安全性」「コスト」で比較してみました。

見た目の良さ安全性の高さコスト面(安価)
カチマケ
トメ加工
コーナーエッジ
ミラーエッジ

見た目を重視するなら、トメ加工

安全性を重視するなら、コーナーエッジミラーエッジなどの金具を使用。

コスト面を樹脂するなら、カチマケでの取り付けがオススメです。

カチマケ?トメ加工?などわからない仕上げが多いかと思いますので、仕上げごとに詳しく解説していきます。

カチマケでの取り付け

カチマケでの取り付け

カチマケは、出隅に貼り付けるミラーのどちらか一方を伸ばして反対側を短くすることで仕上げる方法です。

一般的に伸ばす方を「カチ」、短くする方を「マケ」と言います。

小口が見えない方が綺麗に仕上がるため、通常は正面側を勝たせて施工します。

カチマケでの仕上げでは金物を使わず、ミラーへの特殊な加工もありません。

最もシンプルで安価な方法ですので、コストを抑えたい方に最適です。

カチマケで取り付ける際のミラー寸法

カチマケでの取り付け(ガラスサイズ)

カチマケで取り付ける際の寸法の出し方は、一方を伸ばして一方を短くします。

貼り付けるミラーが5mm、ミラーマットの厚みが3mmとすると、厚みは5mm+3mm=8mmです。※画像参照

柱の下地から鏡の前面まで8mmプラスされますので、カチとなる方(長い方)のミラー寸法は柱寸法より8mmプラスしましょう。

サイドどちらもカチにする場合のガラス寸法は+16mm

両サイドを勝たせる場合は、両サイドとも8mm長くする必要があるため柱寸法より16mm長くします。

カチマケでの取り付け時のマケ最大寸法
マケ最大寸法より数mm短くしてクリアランスを作る

マケとなる方(短い方)は、カチ側(長い方)のミラーに当たらないよう隙間(クリアランス)を取ります。

柱寸法にミラーマットの厚み3mm分を足した数値マケ側の最大寸法となるので、そこから数ミリ小さくして隙間(クリアランス)を確保します。

カチマケで取り付ける際の注意点

カチ部分が長い場合や短い場合

ミラーの寸法公差などで、カチ部分が長かったり短かったりするシーンがあります。その場合、仕上げに凹凸ができてしまいます。

プラス交差とマイナス交差の場合はミラーマットを調整する

長かったり短かったりした場合は、ミラーマットの厚みを変えることで調整していきます。

カチマケの隙間部分にシリコンコーキングをするときもある

鏡と鏡の隙間をコーキングすることもありますが、コーキングするかどうかは現場により異なりますので確認が必要です。

トメ加工で合わせて取り付け

トメ加工で合わせた場合

45度カットした「トメ加工」で合わせると、小口が見えないため美しい仕上がりになります。※画像参照

角部分を美しく仕上げたい場合に「トメ加工で合わせる」仕上げがおすすめです。

トメ加工で合わせる際のミラー寸法

トメ加工のガラスサイズは、ミラーマットとガラス厚み分8mmを足す

トメ加工で合わせるときのミラー寸法の出し方は、ミラーとミラーマットの厚みを考慮して計算します。

ミラーの厚みが5mm、ミラーマットの厚みが3mmとすると、柱の下地から鏡の前面まで3mm+5mmの8mmプラスされます。

よって、柱の寸法より8mmプラスした数値がミラーの寸法となります。

カチマケの勝たせる方の寸法出しと同様ですが、カチマケと違うのは丁度角で合わせることを想定している点です。

トメ加工で合わせる場合のミラー寸法は両側ともに柱寸法に8mmプラスすることを忘れないようにしましょう。

トメ加工で合わせる際の注意点

トメ加工をしたミラーは斜めにカットするため銀引き(鏡の部分)がなくなる部分が出てきます

その部分に光が透過するようになるため、見る角度によって出隅の部分が見えてしまいます。その点に注意しましょう!

トメ加工を合わせる場合、出隅のクロスをそのまま残す
トメ加工で合わせる場合、下地に黒いテープを貼る時もある

周囲がクロスや塗装の仕上がりであればそのままにしておいても良いです。

気になる場合には、「出隅に黒いテープを貼って影のように見せる」ことで下地をそのまま見せないようにすると対処できます。

トメ加工で合わせ際に、隙間が広くなったりミラー同士が当たってしまうことがある
左(隙間が広くなった)、右(ミラー同士が当たってしまう)

ミラーの寸法公差などにより、合せたときに隙間が広くなったりミラー同士が当たってしまう場合があります。

トメ加工を合わせる際も、ミラーマットの厚みで調整する

このようの場合は、ミラーマットの厚みを変えて厚みを足し引きすることで調整していきます

コーナーエッジを使用した取り付け

コーナーエッジの取り付け事例

「コーナーエッジ」と呼ばれる10mm角ほどの金物を使用します。

出隅に取り付けして合わせる方法で、最も安全な取り付け方です。

コーナーエッジはガラスより前に出るのでガラスの破損防止になる

取り付け後のコーナーエッジ寸法は10mm前後です。※画像参照

一般的な「鏡の厚み5mm」「ミラーマットの厚み3mm」と合計すると出隅から鏡の前面までが5mm+3mm=8mmとなるため、ガラス面よりもコーナーエッジの方が前に飛び出します。

コーナーエッジが前に出ることで何かがぶつかった際も先に金具へ当たりやすくなるので、ガラスミラーの破損を防ぐことができます

柱や壁の出隅は人や物がぶつかりやすく、ミラー破損の可能性が高めです。

可能な限り破損を防ぎ、「安全を重視したい」場合に最適な方法です。

コーナーエッジで取り付ける際のミラー寸法

コーナーエッジを使用する際のガラスサイズは、壁や柱の寸法から少しクリアランスを取る

基本的には壁寸法からクリアランスを少し取る形でミラー寸法を算出します。

コーナーエッジで取り付ける際の注意点

コーナーエッジはガラスの厚み分柱から飛び出させるように取り付ける

コーナーエッジを取り付ける際は、角部分をぴったり合わせるのではなく金物厚み分だけ少し飛び出るように取り付けます。※画像参照

このように取り付けすることで、「正面側」と「側面側」の金具が均等に飛び出ます。

ミラーエッジを使用した取り付け

ミラーエッジの取り付け事例

「ミラーエッジ」と呼ばれる金具をコーナーに取り付けして角を合わせる方法です。

このミラーエッジはロイヤル社のL型金物のことで、出隅のない普通の壁に鏡を貼り付ける際にも使用される金物です。

ミラーエッジを使用して柱に鏡を取り付けた例

見る角度によって金物の見える幅が違います。

ミラー周辺にミラーエッジを取り付ける場合も、出隅部分は柱だけに取り付ける場合と同じ方法で取り付ける

ミラーの周囲にミラーエッジを取り付ける場合も、出隅の部分は同様に取り付けできます。

コーナーエッジと同じく、可能な限り破損を防ぎ「安全を重視したい」場合におすすめの方法です。

ミラーエッジで取り付ける際のミラー寸法

金具を取り付ける向きによってミラー寸法が変わる。見つけ3mm部分を正面側として取り付けるのが一般的

金物の断面がL型になっているため、金物を取り付ける向きによってミラー寸法も変わります。

※ 見付け3mmの方を正面側として取り付けるのが一般的です。

上の画像の場合の、正面側ミラー寸法は壁から飛び出させた金物の厚み部分(画像の場合は10.5mm)から見付け寸法3mmを差し引きます。

ソコ部分から隙間(クリアランス)を取るようにして算出します。

ミラー寸法から少し隙間を取る

側面側のミラーは、壁寸法から少し隙間(クリアランス)を取る寸法で問題ありません。

ミラーエッジで取り付ける際の注意点

側面の小口保護のため、金具を10.5mm飛び出させて取り付けましょう

側面側の小口保護のため、金具を10.5mm程度飛び出させて取り付けましょう。

動画でも詳しく解説しています

【まとめ】鏡の柱や壁の出隅の仕上げ方

見た目を重視するなら、トメ加工

安全性を重視するなら、コーナーエッジミラーエッジなどの金具を使用。

コスト面を樹脂するなら、カチマケでの取り付けがオススメです。

ガラスや鏡についてのお悩みがございましたら、ぜひお問い合わせください。

Text by コダマガラス編集部

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